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  設立趣旨

  

都地名研究会 設立趣旨  

   

 千年の都、京都。ここを起点として近畿から国の内外に及び、地名を広く細かく蒐集し、比較調査して、地名を学ぶ会です。2002年3月1日に設立しました。地名はその土地の歴史を刻む無形文化財です。私たちの募らしのもとにある地名に目を向けて、日本の文化と歴史認識を一層深め、地域の知的活性化に役立ちたいと念じます。
 地名は固有名詞であり、普通名詞と
いう二重性を持っています。地名は、土地に関わりを持つ人たちの様子を知ることが出来る。つまり、土地に付けられた名前であり、土地との関わりをもつ人達の固有の名前です。また、土地の関係を物語る媒介物です。                 

 地名の研究については、今まで歴史学、地理学、民俗学、国文学など、色々な分野から研究がなされてきました。この地名が新しい住宅開発などによって現在消滅の危機に瀕しています。全国の大字および小字の地名が、消え去っています。明治維新のときの廃仏棄釈にも匹敵すると言う学者もいます。これら地名消滅の危機から救うためにも、地名への強い関心を喚び起こす必要があります。

 近年、市町村合併の動きが出て、少なくない市町村の地名が消失しています。 色々な知恵を出し合って祖先から伝わっている地名を殘すように工夫して頂きたいものです。そうでないと一度なくなった地名は、二度と復活することがなく忘れ去られる運命になるからです。合併により市町村名や地域の個性が薄れて、愛着がなくなるという懸念があります。合併により名前が一部なくなるので、この機会に地域の歴史や伝統文化などを貴重な資源としての活用を図り、住民自らが主体となって魅力あるまちづくりを進めねばなりません。

                    

                             

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